大学受験生を持つ保護者、家族、親の心得や子供との接し方、アドバイスなど、実際に体験されたかたの体験談を集めました。
40代女性。3人子供がおります。(現在、大学2年生女。高校2年男。高校1年男)主人は会社員。私はパートをしております。
志望校は全部本人が決めました。
大学進学は高校入学時から決めていましたが(公立で進学校でした)、部活動で部長をやっていた事もあり、引退も遅かったので全く時間がありませんでした。なので他の方と比べるとすべてが遅かったと思います。本格的に受験体制になったのは3年の7月でした。
私自身、大学進学をしていないので全くわかりませんでした。センター試験の仕組みもわからなかったです。娘が予備校で作成してくる受験スケジュールを見て、本人に説明してもらったり、予備校の面談時に先生に聞いたりしました。
各学校の情報は取り寄せたパンフレットやネットで調べました。(主に学費について)
高3になって部活動の合間をぬって、本人が友達と一緒に予備校見学しました。通学途中にある事(学校までは電車通学)、駅から近い事、受講料、予備校の環境、実績、講師の対応などを考慮して本人が決めてきました。
本当は行きたい予備校があったようですが、受講料が高くて通えないとの事でした。
予備校ですが、入るのが遅かった事もあり、受験までに受けてほしいコマ数が受けきれないという事でだいぶカットされました。
その分受講料が減りましたが、最初に60万程かかりました。冬季講習で追加して10万程。予備校にかかった費用としては教材込で100万円程だったと思います。
学資保険は200万掛けてありましたが、予備校代、受験費用などをトータルすると、全く足りませんでした。
志望校10校、受験料は平均3万くらいでしたので、受験するだけでも30万。ただ、合格して入学保留の一時金を納める事はなかったのが救いでした。
本人が重複しないようなスケジュールを立てていました。こんなにお金がかかるものとは思っていなかったし、時期になると毎週郵便局に受験料を納めに行ってたので、金銭感覚が麻痺してた気がします。
嬉しかった事は、正直あまり覚えていません。本人の希望する大学に合格した時くらい。その後、法政にも合格して、そこからどちらの大学がいいか悩んだのは私にとってはうれしい事のひとつでした。
辛かった事は、毎晩遅かった事。学校が終わって、そのまま予備校へ行き毎日最後まで残って勉強していました。
そこから最寄駅まで電車、さらに自宅までは路線バスの最終便で帰宅していたので毎日23:30過ぎでした。そこから夕飯を食べ、お風呂に入り、就寝。本人も疲れている事も手伝って、毎晩お風呂で寝てしまうのを10分おきに起こしに行くのが大変でした。
時計を見て、なんだまだ1時か…。と当時起きて待っていた時によく思ってました。実際本人も私も寝るのは2時半になってたので、体力的にキツかったです。今考えれば、まだ1時か。という感覚がおかしかったんだなと思います。
娘は希望する大学と法政大学どちらに行くか随分迷いました。ネームバリューでいえば、法政の方が断然上ですし、自分も行きたいと思って中の一つの大学だったので。
でも、きっと悩んだと言っても、最初だけで、本人の中ではすでに決まっていたんだと思います。ただ背中を押してもらいたかっただけで。
結論は法政を蹴ってしまいました。周囲はみんな驚きました。もったいないと言われました。でも、本人は全く後悔していません。間違った選択とも思ってません。それは自分で決めた道だからなのだと思います。
大学入試に関して、私は一切口を出しませんでした。
受験した事もなく、大学に進学した事もない親にアレコレ言う資格はないと思ったから。受験するのは本人。やらないと困るのも本人。あえて何も言わずすべて本人に任せたのが、かえってよかった気がします。
普段の生活も特別な事はせず、いつも通り。長男も高校受験だった事もあったので、あれこれかまってるヒマはありませんでした。せいぜい送迎するくらいで。親も気負いせず普段通りにするのが一番だと思います。
費用面に関してはあっという間にお金が飛んでいくという感覚でした。ほんとお金はかかりますね。後二人大学受験がある予定ですが、大学受験をした姉を見ていた弟二人は、あんな過酷な生活は出来ないと言っています。
現在奨学金を受けています。普通のサラリーマン家庭で子供全員の大学費用を賄うのは厳しいと思います。親はただ働くのみ。そして黙って見ているしかできません。
今年高3になる長男は、指定校を狙って一般受験はしないと言っています。本人が希望する指定校があれば親としても助かります。
いい大学に行ったからって、就職に有利とは限りません。そして大学に入ればどこでもいいという訳でもありません。いざ入学して何のために勉強するのか、今までなんでこんなに勉強してきたのかわからない。自分のこの先が見えてこない。とりあえず大学入ったけど思い描いていた日々と違う。じゃあ辞めちゃえ。
こうなってしまうと、本人もつらいけど、親も金銭面でつらいです。そして不安です。
こうならないためにも、大学選びは本人が納得した上で決めるのが大事だと思います。