大学受験生を持つ保護者、家族、親の心得や子供との接し方、アドバイスなど、実際に体験されたかたの体験談を集めました。
はじめまして、私の子供には男の兄弟が二人おり、兄は現在受験を終えて大学1年生、弟は高校1年生です。
二人とも同じ中高一貫の学校に通っています。進学実績はだいたい平均で早慶上智、成績の良い子は東大や医学部などに進学している学校です。
学校が進学校のために、中学生の時点から何度も進路に関する保護者向け説明会が開かれていたので、志望校に関してはそれほど厳密に検討しませんでした。
模試の成績などを見つつ、実力に見合った学校に進んでもらえればといった感じでしたが、明確に志望校を決定したのは文理分けをする高校1年生への進学時です。
本人は文系の分野に進みたいというので特に反対もせず任せました。数学などの成績が比較的良かったので、先生から理系へ進んでみてはどうかというお話もあったようですが断ったようです。
中学1年生の時点から、学期末に1回ずつ保護者説明会があり、そこで現在の進学実績や入試の動向などについての説明があるので、情報収集はほぼそこが全てでした。また毎学期ある三者面談でも内容はほぼ成績と進学についてのことだったので、他には特に情報収集はしませんでした。
まず、学校で定期的に模試があり、全員参加でした。また全国統一模試のほかに志望校に特化した河合塾のオープンなどがあり、それも受けていたようです。
予備校は、高校2年生の春期講習と高校3年生の夏季講習、冬季直前講習を受けさせました。
学習教材としては中学1年生からずっとZ会をしていたので、講習もZ会のものでした。Z会は家にパンフレットが届いたのがきっかけで申し込みましたが、大学入学後に子供に話を聞いたところ、周囲でもほぼ全てがZ会をしていたようで選択肢としては間違っていなかったと思います。ただ、提出期限までには提出できず、いつも答案を溜めていました。本人曰く、「Z会の内容をマスターしなくても大学には通る。」とのことで、内容的にはかなり難しかったようです。
学校が私学だったのでほぼその授業料が大学受験の予算です。中高6年間でもろもろ合わせると500万ほどです。
特に何も言わなくても勉強するタイプだったので、勉強をさせるのに苦労をしたということはないです。むしろ子供のクラスが一時期一部の生徒の非行で揉めたことがあり、私は当事者でもなかったのですが、その保護者の人間関係には少し苦労しました。進学校なのでおとなしい子が多く、むちゃくちゃに荒れるということはないのですが、勉強へのプレッシャーからナーバスになる子もいたようです。
無事に合格して入学式に連れて行ってくれたことが何よりも嬉しかったことです。なんとなくこれで肩の荷がおりてホッとした気持ちになったのを覚えています。また、受験中の思い出ですが、東京の私学をすべり止めにしたため、本番の受験の2週間ほど前に東京へ1泊して試験を受ける必要がありました。初めての上京でもあるので着いていこうとすると「一人で行けるから」と断られました。18にもなって親が着いて行く必要もないのかもしれませんが、こうやって独り立ちしていくんだなと嬉しいような寂しいような不思議な気持ちになりました。
18歳ともなれば、子供とはいえ人格はほぼ完成していると思うので、大学受験を控えるような時期には無理に干渉しないほうが良いような気がします。もしかするとなかなか勉強にも手を付けずに、親がやきもきすることもあるかもしれませんが、そういうときはじっと見守ってどのような結果であれ受け止めてあげることが大事なのかなと思います。
ただ、地方在住であればホテルや新幹線の手配などが必要になりますから、そのあたりはあまりでしゃばり過ぎない程度にサポートしてあげることも重要かなと思います。
試験の直前はやはり神経質になるようなので、煩雑な手続きはこちらでしてあげるといいでしょう。ただ、こちらの好みを押し付けるとケンカになるので、候補を用意してその中から本人に選ばせてあげるといいでしょう。もちろん、本人が自分で全部やるというのであれば、全て任せてしまって良いと思います。受験は人生の転機であり、子供はそこからも色々なものを吸収していってくれます。